家庭用ミシンには慣れてきたし、そろそろ刺繍にも挑戦してみたい、そんな方に向けて、この記事では「刺繍ミシン選びのヒント」を紹介します。
刺繍ミシンと一口に言っても、できることや価格帯はさまざま。
「名前入れくらいできればいい」とうい方もいれば、「オリジナルデザインを刺繍したい」「ハンドメイド販売に活かしたい」と考えている人方もいるはずです。
私自身、刺繍ミシンが欲しいな、と思ったときに、その種類の多さと情報の多さに驚きました。(特に、刺繍サイズ、内蔵デザイン数、データの取り込み方など)
気軽に購入できる価格帯ではないからこそ、「結局どれが自分に合っているんだろう?」と迷ってしまった経験があります。
そうした経験をもとに、刺繍ミシン選びのポイントを私なりに整理してみました。なるべくわかりやすく、用途別に代表的なモデルを紹介しています。
「何ができるの?」「どれを選べばいい?」と迷っている方も、この記事を読んで、自分にぴったりの1台を見つける参考にしてみてください。
あなたの知りたい内容から、すぐに読めます:
- まず全体像を把握したい方へ|比較表と全モデル一覧
- やりたいこと別 あなたに合う刺繍ミシンは?
- 刺繍ミシンとは?普通のミシンとの違いを解説
- 刺繍ミシンの選び方|失敗しないためのポイント
- 刺繍ミシンでできること|活用アイデア集
- 診断チャート|あなたに合う刺繍ミシンが分かる
- 文字縫いミシンという選択肢(刺繍までは不要な方向け)
難しいことはできないけれど、
入園グッズの名入れや、ちょっとした装飾ならこれでじゅうぶん。
初心者さんに人気の「手軽な文字縫いミシン」です。

刺繍に必要な道具や材料をジャンル別にまとめた一覧ページも参考にしてみてください。
初心者向けの必需品から便利グッズ、仕上げや保管の工夫まで、ひと目で探せます。
>>> 刺繍の道具・材料まとめはこちら
✨ もっと知りたい方へ
刺繍の道具選び・糸の違い・作品の飾り方までをテーマ別にまとめた「刺繍情報まとめページ」をチェックしてみてください。
- まず全体像を把握したい方へ|比較表と全モデル一覧
- やりたいこと別 あなたに合う刺繍ミシンは?
- 刺繍ミシンとは?普通のミシンとの違いを解説
- 刺繍ミシンの選び方|失敗しないためのポイント
- かんたん診断チャート|あなたに合う刺繍ミシンはどれ?
- 刺繍ミシンでできること|活用アイデア集
- まとめ
まず全体像を把握したい方へ|比較表と全モデル一覧
刺繍ミシンをざっくり比較したい人向けに比較表を作りました。
※この記事で紹介している機種はあくまで「一例」で、代表的なタイプごとのイメージとして捉えてくださいね。
価格・機能をざっくり比較!主要モデル早見表
「たくさん機種があってよく分からない…」という方のために、この記事で紹介している主要モデルを中心に、価格帯・刺繍面積・データの取り込み方法などをざっくり比較しました。
スマホで見やすいよう、表は横スクロール対応です。気になるところをチェックしてみてください。
機種名 | MM-30 子育てにもっといいミシン |
スキッチ(PP1) | パリエ(EMM1901) | ピクノ(KW) | ソレイユCRW | S71-SL |
---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | アックスヤマザキ | ブラザー | ブラザー | ブラザー | ブラザー | ブラザー |
刺繍面積 | なぞり刺繍(別売) | 10×10cm | 10×10cm | 10×10cm | 18×13cm | ×(文字縫い) |
データ取込 | × | スマホアプリ | USB | USB/Wi-Fi | USB/Wi-Fi | × |
※この比較表と特徴紹介は「この記事で登場する代表的な機種」をまとめたものです。刺繍ミシン全体のごく一部ですが、タイプを選ぶ参考にしてみてください。
どんなモデルがあるの?ブランド別のざっくり特徴
刺繍ミシンは、国内外のさまざまなメーカーから発売されていますが、この記事では主に以下のようなブランド・シリーズから代表的なモデルを紹介しています。
- ブラザー(brother)
→ 家庭用刺繍ミシンの定番。スマホアプリ連携やUSB対応などモデルが豊富。初心者〜中上級者向けまで網羅。
ブラザーは家庭用刺しゅうミシンの定番で、USB対応やスマホ連携など幅広いモデルを展開しています。
特にディズニーなどのキャラクター刺しゅうを楽しみたい方は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
→ ディズニーやキャラクター刺しゅう対応ミシンまとめはこちら - アックスヤマザキ
→ 子育てママ向けに特化したシリーズを展開。見た目も可愛く、軽量&シンプル操作。
やりたいこと別 あなたに合う刺繍ミシンは?
名入れ・ワンポイント刺繍を手軽に楽しみたい
「まずは子どもの持ち物に名前を入れたり、タオルやハンカチにワンポイントを加えたい」
そんなライトな使い方をしたい方には、「アックスヤマザキ 子育てにもっといいミシン(MM-30)」はいかがでしょうか。
子育てにもっといいミシンは、本格的な刺繍機能はないものの、本体にあらかじめ登録されたかわいい縫い模様(全200種類)や文字縫いを使えば、名入れやワンポイント装飾もカンタン。見た目の満足感も十分です。
文字は約7mm四方で固定ですが、アルファベット・ひらがな・数字に加えて、「年」「組」「番」などの漢字も15文字内蔵されており、幼稚園・保育園向けの名入れにも対応できます。
- 重さ:約5.4kg(軽量で持ち運びしやすい)
- 文字縫い機能:アルファベット大文字/ひらがな/数字/一部漢字(15文字)
- サイズ固定:約7mm × 7mm
- 縫い模様数:200種類(動物・花・ボタンホール模様など含む)
- 別売り:専用刺繍キットあり(なぞり刺繍用)
こんな人におすすめ
- 本格的な刺繍までは不要。でも名入れはきれいにしたい
- 入園・入学準備に使えるミシンを探している
- できるだけ価格を抑えつつ“ちょっとこだわりたい”初心者ママ

別売りキットで“なぞり刺繍”もできる
また、別売りの「専用刺繍キット」を使えば、チャコペンで描いた図案をなぞるように刺繍することも可能です。イラスト刺繍を「手描き感覚」で楽しむこともできます。
このキットを使うと、チャコペンで布に下書きした図案をなぞるように刺繍することができます。
📦 セット内容
- 刺しゅう枠(直径7.5cm)
- 図案集(筆記体アルファベット/イラストの2種類)
- チャコペーパー(下書き用)
- 専用刺繍押え
- 取扱説明書
🪡 やり方はカンタン3ステップ
- 図案をチャコペンで布に写す
- 刺繍枠をセットし、刺繍押えに交換
- 低速でミシンを動かし、なぞるだけ!
スマホで見られるレシピ動画も公開されていて、初心者の方でも迷わず進められるような工夫もされています。自作のイニシャルグッズや、お名前ワッペンなど、ちょっとしたオリジナル刺繍にぴったりです。
※この刺繍キットは《MM-30専用》です。他のミシンには使用できません。

スマホだけで操作完結!パソコンなしで使いたい(簡単アプリ操作)
「パソコン操作は苦手だけど、自分や子どもが描いたイラストを刺繍してみたい」
そんな方にぴったりなのが、スマホだけでミシンでの刺繍が完結できる《ブラザー スキッチ(PP1)》です。
専用アプリ「Artspira(アートスピラ)」を使えば、刺繍データの作成からミシン本体への送信まで、すべてスマホやタブレットで操作可能です。
操作パネルがない代わりに、スマホ上で直感的に操作できます。
刺繍データは
- アプリ内のテンプレートを使う
- 自分で手描きする
- スマホの画像を変換して使う(※有料機能)
など、3通りの作り方から選ぶことができます。
マグネット式の刺繍枠も扱いやすく、厚手の布もしっかり固定できて安心です。
ミシン刺繍をスマホだけで始めたい方に、最初の1台としておすすめのモデルです。
- 本体重量:約7.6kg
- 刺繍面積:10×10cm
- 刺繍速度:毎分400針
- 使用アプリ:Artspira(無料/一部機能は有料)
こんな人におすすめ
- スマホひとつで刺繍まで完結したい
- イラストや画像をそのまま刺繍してみたい
- デジタル機器に不慣れでも、使いやすいものを選びたい

専用アプリ「Artspira(アートスピラ)」とは?
Artspiraは、ブラザーが提供する刺繍・クラフト用の公式アプリです。
スマートフォンやタブレットで、デザインの作成・編集から刺繍データの送信までを一括で行えます。
無料版でもテンプレートや手描きツールが使え、有料版にアップグレードすると、写真や画像から刺繍データを自動変換するAI機能も使えるようになります。
アプリ内には、
- おしゃれな図案テンプレート
- 刺繍のアイデアを紹介する「Artspiraマガジン」
- デザインの保存・共有機能
などもあり、初心者でも楽しく操作できます。
USBで刺繍データを取り込んで使いたい(PC連携・中級者向け)
「ネットで見つけた刺繍データを使いたい」「刺繍編集ソフトで自分好みにアレンジしたい」
そんな方にぴったりなのが、USB接続に対応した《ブラザー パリエ》です。
ブラザーのパリエは、市販やフリーで配布されている刺繍データ(PES形式など)を、USBメモリに入れてそのままミシン本体に取り込むことが可能なモデルです。
公式デザインだけでなく、好きな図案で自由に刺繍ができるため、作品の幅が一気に広がります。
本体はカラー液晶タッチパネルで、内蔵模様の選択やサイズ・向きの変更も、画面を見ながら操作することができます。
刺繍エリアは10×10cm、毎分400針のスピードで、家庭用としてはちょうどいい機能。オリジナル作品を楽しみたい中級者の方に、ステップアップの1台としておすすめです。
- 本体サイズ:幅41.9cm × 奥行19.4cm × 高さ30.7cm(重さ7.1kg)
- 刺繍ユニット装着時:幅52.2cm × 奥行21.9cm × 高さ30.7cm(重さ8.6kg)
- 刺繍面積:10×10cm
- 刺繍速度:最大400針/分
- 操作パネル:カラー液晶タッチディスプレイ
- データ取込方法:USBメモリ対応(パソコンでの保存が必要)
- 内蔵模様数:105種(文字・ワンポイント・クラフト模様など)
こんな人におすすめ
- 市販やフリーの刺繍データを活用したい
- パソコンからUSBでデータを取り込みたい
- ワンランク上の刺繍を楽しみたい中級者
- シンプル操作ながら自由度の高いモデルを探している

スマホもパソコンもOK!無線でもデータを転送したい(中級・拡張型)
「スマホで直感的に操作したいけど、将来的にパソコンも使って本格的に楽しみたい」
そんな人におすすめなのが、USBとWi-Fiの両方に対応した《ブラザー ピクノ(KW)》です。
- 専用アプリ「Artspira」を使えば、スマホやタブレットから刺繍データの作成・転送がワイヤレスで完結。→「Artspira」の説明はこの記事内のこちらです
- 一方で、PCソフト「刺しゅうPRO」やUSBメモリにも対応しているため、自作データや市販データの取り込みも可能。→PCソフト「刺しゅうPRO」についての説明はこの記事内のこちらです
スマホ世代からPC中級者まで、幅広い使い方ができるモデルです。
ブラザーのピクノ(KW)は、内蔵模様に、北欧ブランド「kippis®」の可愛い図案25種とクラフト模様135種が搭載されています。
名前入れに使える文字刺繍(漢字・かな・アルファベット)や、編集機能(拡大縮小・反転・組み合わせ・レイアウト)も豊富。
10×10cmの刺繍枠は、はじめての方にも扱いやすく、通園グッズやハンカチの名入れにちょうど良いサイズ感です。
• サイズ(刺しゅう機付き):幅52.2cm/奥行21.9cm/高さ30.7cm
• 重さ(刺しゅう機付き):約8.4kg
• 最大刺しゅう面積:10×10cm
• 無線LAN:あり(PC/アプリ連携)
• 対応ソフト:Artspira/刺しゅうPRO
• 内蔵模様:160種(クラフト135種+kippis25種)
• 文字刺繍:英数8書体、かなカナ漢字3書体
• 拡張機能:拡大・縮小・回転・左右反転・組み合わせ・レイアウト調整
• 文字データ追加サービス:あり(2750種)
こんな人におすすめ
• USB/Wi-Fi両対応の柔軟なモデルが欲しい
• アプリでもPCでも操作したい
• 将来的な拡張性も考えておきたい

刺しゅうPRO 11で、さらに自由な刺しゅうを
市販データを取り込むだけでなく、「自分だけのオリジナル刺しゅうデータを作りたい」なら、PC用ソフト《刺しゅうPRO 11》を使ってみましょう。
スキャンしたイラストや画像をもとに、自動で刺しゅうデータへ変換できる「オートパンチ機能」や、写真を刺しゅうに変換できる「フォトステッチ機能」など、初心者でも扱いやすい多彩な機能が充実しています。
ベクトル画像(SVG形式など)にも対応しており、Illustratorなどで描いたグラフィックをそのまま刺しゅうにすることもできますよ。
また、編集機能も充実していて、
- 模様の背景に模様を追加できる「背景ぬい」
- 曲線に合わせた「曲線タタミぬい」
- 模様に動きを出す「ゆらぎ」設定 など
細部までこだわった刺しゅうデータを思い通りに作成できます。
USBでデータをミシンに転送できるのはもちろん、無線通信機能対応のモデルでは、ケーブル不要で送信可能。最大10台までの同時管理もできるため、作業効率もぐんとアップします。
※ご自身のミシンが刺しゅうPRO 11に対応しているかどうかのチェックを忘れずにしてくださいね。
こんな人におすすめです。
- 自分で描いたイラストを刺しゅうにしたい
- 写真やグラフィックを刺しゅうに変換したい
- こだわった刺しゅうデータを自由に作成・編集したい
- 無線で複数台にデータを送りたい

販売・作品づくりで本格的に使いたい(大きな刺繍面&高機能)
「ミンネやCreemaで刺繍作品を販売してみたい」「オーダー刺繍の依頼に対応したい」
そんな「本格的な作品づくり」を目的とする方には、ブラザーの【ソレイユCRW】が頼れる一台です。
刺繍の最大エリアは《18×13cm》と広く、大きめのワッペンやロゴ刺繍にも対応。
さらに《650針/分》という高速縫製で、作業効率も格段にアップ。
渡り糸カット、刺繍の組み合わせ、左右反転、カスタムデザイン保存、回転・拡大縮小といったプロ向けの機能もひと通り揃っています。
USB接続に加え、無線LANにも対応しているため、PCからのデータ転送もスムーズ。
内蔵模様は193種類と豊富で、文字はかな・カナ・英数字に対応。
フォントも多彩なので、名入れ・イニシャル入れにもぴったりです。
別売の「刺しゅうPRO 11」と連携すれば、オリジナルデザインの刺繍制作も自在です。

刺しゅうPRO 11については、この記事内で解説していますので、参考にしてみてください。
こんな人におすすめ
- 販売用の刺繍作品をつくりたい
- サイズやスピードに妥協したくない
- 刺繍を“仕事”として活用していきたい

刺繍ミシンじゃなくてもいい?文字縫いで名入れしたい人に(家庭用)
「本格的な刺繍までは必要ないけど、名前くらいは入れたい」
そんな方には、《ブラザー S71-SL/S71SL》のような「文字縫いミシン」という選択肢もあります。
刺繍専用ミシンではありませんが、内蔵フォントを使って布に直接文字を縫い込める機能を備えています。
ちょっとした名入れや飾り文字の表現ができ、実用的なワンポイントを加えるのにぴったり。
「とにかくコストを抑えて、シンプルに名前だけ縫いたい」というニーズにしっかり応えてくれる1台です。
特徴
- ひらがな・カタカナ・英字・数字に対応した文字縫い機能
- 40種類の模様縫いも搭載
- わかりやすい液晶画面&2ステップ糸通しで初心者も安心
- 軽量・コンパクト設計(約4.6kg)
こんな人におすすめ
- 刺繍機能までは不要だけど、名前入れができるミシンが欲しい
- 子どもの持ち物に名入れする必要がある
- ミシン初心者で、扱いやすさを重視したい
- 予算をできるだけ抑えつつ、実用的な機能はほしい
本格的な刺繍機能がなくても、「文字をしっかり縫える」というだけで、ソーイングの幅は大きく広がります。まずは気軽に試したいという方におすすめのモデルです。

刺繍ミシンとは?普通のミシンとの違いを解説
「刺繍ミシンって普通のミシンと何が違うの?」「名前が縫えたら、それで刺繍ってこと?」
そんな疑問を感じている方のために、ここでは刺繍ミシンの特徴と、よく混同されやすい「文字縫いミシン」との違いを、わかりやすく整理してお伝えします。
「まだ買うか決めてないけど、ちょっと気になる…」という方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
刺繍ミシンでできること・できないこと
刺繍ミシンは、名前のとおり「模様や文字を自動でぬってくれるミシン」です。
布に絵を描くような感覚で、イラストや文字をぬいこむことができます。
普通のミシンと大きく違うのは、専用の刺繍ユニットと刺繍枠がついていて、布をしっかり固定して機械が自動でぬってくれるところ。
一方、刺繍ミシンでも「できないこと」もあります。たとえば、
- ミシンだけでは刺繍データを作れない場合がある(スマホやパソコンが必要な場合も)
- 特別な接着芯や専用糸など、道具が少し多めに必要
とはいえ、一度準備を覚えてしまえば、誰でもきれいな刺繍が楽しめます。
「文字縫いミシン」との違いは?
「文字がぬえるミシン=刺繍ミシン」と思われがちですが、下記の2つは別のモノと考えた方がわかりやすいです。
🔸文字縫いミシン(コンピューターミシン)
→ フォントがミシンに内蔵されていて、直線的に“文字を縫う”ことができます。
→ 名前の名入れやちょっとした飾りにぴったり。
→ 価格が安く、初心者でも気軽に使えるのが魅力。
🔸刺繍ミシン
→ イラストのような刺繍ができる&データを読み込んで立体的な模様もOK。
→ 専用の刺繍枠を使い、自動で精密に仕上げます。
ざっくり言うと、
- 名前を入れるだけなら「文字縫いミシン」
- 本格的な刺繍をしたいなら「刺繍ミシン」
が向いています。
刺繍ミシンの選び方|失敗しないためのポイント
よくある購入後の失敗パターン
刺繍ミシンを買ったあと、「こんなはずじゃなかった…」と思ってしまうあるあるポイントですが、たとえば…
- 刺繍のサイズが思ってたより小さい
→ワッペンやTシャツに大きめの模様を入れたかったのに、10×10cmしか縫えない…なんてことも。 - データの取り込みが難しい
→スマホで簡単に送れると思っていたら、実はUSBでの手動転送が必要だった、など。 - ソフトやアプリの使い方が分からず放置
→刺繍データの編集をしようとしたら、想像以上に操作が複雑で挫折…。
せっかく買ったのに使わなくなってしまうのはもったいないですよね。だからこそ、選ぶ前に「目的」をはっきりさせることが大事です。
目的から逆算して選ぶ3ステップ
刺繍ミシン選びで迷ったら、以下の3ステップで考えるとスムーズです。
【STEP1】「どんな使い方がしたい?」を明確にする
→入園グッズの名前入れ?趣味の小物づくり?それとも販売用の本格作品?用途が分かれば、必要な機能が見えてきます。
【STEP2】「どのくらいの頻度・期間使う?」をイメージする
→たまに使うだけならコンパクトな機種で十分。本格的に続けたいなら、機能も拡張性も重視して。
【STEP3】「何を優先したいか」を決める
→価格?操作のしやすさ?刺繍のサイズ?すべてを叶える機種は高額なので、譲れないポイントを1つ決めておくと失敗しません。
かんたん診断チャート|あなたに合う刺繍ミシンはどれ?
「刺繍ミシンってたくさんあるし、違いもよく分からない…」
そんな方は、まずこのチャートで方向性をチェックしてみましょう。
※ここで紹介しているのは一部の例です。ご自身に合った1台を選ぶための“きっかけ”としてご活用ください。
Q1. 名前やちょっとした文字だけ入れられれば満足?
👉 YES →【タイプA】文字だけでOKな人向け → こちらで詳しく紹介
👉 NO → Q2へ進む
Q2. スマホで手軽に操作・デザインしたい?
👉 YES →【タイプB】アプリで楽しみたい人向け → こちらで詳しく紹介
👉 NO → Q3へ進む
補足:ディズニーなどキャラクター刺しゅうを楽しみたい方は、こちらの記事で詳しくまとめています。
→ キャラクター刺しゅう対応ミシンまとめ
Q3. 市販の刺繍データをUSBで取り込みたい?
👉 YES →【タイプC】パソコン・USB連携重視 → こちらで詳しく紹介
👉 NO → Q4へ進む
Q4. 販売・オーダー制作など本格的に使いたい?
👉 YES →【タイプD】高機能・大きめ刺繍向け → こちらで詳しく紹介
👉 NO →【タイプE】家庭用で自由度も確保したい人向け → こちらで詳しく紹介
刺繍ミシンでできること|活用アイデア集
入園グッズに名前刺繍/プレゼントにも◎
お子さんの入園・入学準備に欠かせないのが、持ち物への名前付け。
刺繍ミシンなら、手書きよりもはるかにキレイで、長持ちします。
たとえばこんなアイテムにおすすめ:
- レッスンバッグ
- お弁当袋やコップ袋
- ループ付きタオル
- 上履き袋や体操服袋
「名前だけでなく、ディズニーやキャラクターの刺しゅうを入れたい!」という方向けに、対応ミシンをまとめた記事もあります。
→ キャラクター刺しゅうミシンまとめ
💡 アイデアひとつでギフトにも!
名前の代わりに「HAPPY」「HELLO」などの単語やワンポイントを入れれば、ちょっとしたプレゼントや贈り物にも使える作品に早変わりします。
Tシャツや小物にワンポイント刺繍を楽しむ
シンプルなTシャツやトートバッグも、ちょこっと刺繍を加えるだけで愛着のある一品に。
市販品との差別化にもなり、ハンドメイド感が引き立ちます。
人気のワンポイントモチーフ:
- アルファベット(イニシャル)
- お花やハートなどの小さな柄
- 動物モチーフ(くま・ねこ・うさぎ など)
- 季節モチーフ(雪の結晶・桜・星)
💡 初心者さんには「布小物」がおすすめ!
ポーチ・巾着・ハンカチなどは、刺繍しやすく失敗も少ないので最初の練習にもぴったりです。
販売作品づくりに活かすアイデア
minneやCreemaなどのハンドメイドマーケットでは、「名入れ」や「刺繍入りのオリジナル作品」が注目されることも。
たとえば、
- 名前入りタオルやハンカチ
- ワンポイント刺繍入りの布小物
- ベビーグッズなどに刺繍を入れて販売する作家さんもいます。
ただし注意点もあります!
刺繍ミシンに内蔵されたフォントやイラストには、商用利用に制限がある場合も。
また、刺繍データや図案によっては著作権・商標の許諾が必要になることもあります。
💬「販売してみたいかも」と思った方は、商用利用の注意点も確認してみてください。
※刺繍ミシンのデザインや商用利用については、後日別記事でご紹介予定です。
まとめ
刺繍ミシンは、名前を入れるだけでなく、お気に入りのモチーフを布小物にあしらったり、Tシャツにワンポイントを加えたりと、アイデア次第で楽しみ方は無限大。最初は難しそうに感じるかもしれませんが、最近のモデルは操作もシンプルで、初心者でも安心して使える工夫がたくさんあります。
「どんなミシンが自分に合っているのか分からない…」という方も、この記事で紹介したポイントをヒントにすれば、きっとぴったりの1台が見つかるはず。
お気に入りの刺繍ミシンと出会えたら、日々のちょっとした時間が、作品づくりの楽しいひとときに変わります。
さあ、あなたも「刺繍のある暮らし」、はじめてみませんか?

刺繍道具についてもっと幅広く知りたい方は、ジャンル別にまとめた道具・材料リストも参考にしてみてください。
基本セットから作業効率を上げるツール、仕上げ・保管のアイデアまで揃えています。
>>> 刺繍の道具・材料まとめを見る
他にも気になることがあれば、刺繍に関するヒントをまとめたページがあります。
気になるテーマをチェックしてみてください。