この記事では、商用利用できる生地・できない生地の違い、購入時にチェックするべきポイント、商用利用可能な生地を購入できる通販ショップについて解説しています。
ハンドメイド作品をバザーやフリーマーケット、ハンドメイド販売サイトで売ってみたい。
そんなときに必ず押さえておきたいのが、「使う生地は商用利用OKか?」というポイントです。
実は、販売目的で布小物を作る場合、どんな生地を使っても良いわけではありません。
商用利用が許可されていない布地を使って販売してしまうと、知らないうちに著作権侵害や規約違反にあたる可能性も…。トラブルに発展してしまうリスクもあるのです。
「じゃあ、どんな生地を選べば安心して販売できるの?」
「商用利用できるかどうか、どうやって見分けたらいいの?」
そんな疑問や不安を解消するために、この記事では次の内容を解説しています。
- 商用利用できる生地・できない生地の違い
- 購入時にチェックするべきポイント
- 商用利用可能な記事が購入できる通販ショップ
紹介する通販ショップの中には、Amazonや楽天市場で手軽に購入できるお店も含まれています。
普段からネットショッピングに慣れている方はもちろん、「今回だけバザーやフリマに出品したい」という方にも参考にしてもらえたら嬉しいです。
商用利用可能なレシピ本を探している方は、下記の記事も参考にしてみてください。
>>> 商用利用可能なハンドメイド本のリスト22冊まとめ!著作権フリーのレシピでバザーやフリマに
手作り布小物を販売するなら「商用利用OKの生地」を使う
ハンドメイドで作った布小物を、バザーやフリーマーケット、ハンドメイドサイトなどで販売してみたい!そんなとき、まず気をつけたいのが、「使っている生地が商用利用OKかどうか」ということです。
そもそも「商用利用」とは、簡単に言うと、「個人で楽しむため」ではなく、「誰かに販売して利益を得るため」に使うことを指します。
たとえば、家族や友達へのプレゼントとして布小物を作るなら問題ありませんが、フリマやネットショップで「商品」として販売する場合は、話が変わってきます。

注意したいのが、著作権やブランドの権利です。
たとえば、有名キャラクターやブランド柄がプリントされた生地は、基本的に「個人利用のみOK」で、販売には使えないケースがほとんど。
もしルールを無視して販売してしまうと、著作権侵害になってしまったり、
ブランドから販売停止要請が来るなど、思わぬトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
また、たとえトラブルにならなかったとしても、ルール違反をしてしまうと、自分の信用を失ってしまうことにもつながりかねません。
せっかく心を込めて作ったハンドメイド作品ですから、安心して、堂々と販売できる状態で送り出したいですよね。
このあと詳しくご紹介していきますが、「商用利用OKかどうか」を見分けるポイントをしっかり押さえておきましょう。
生地購入時の「商用利用OK・NG」見分け方
じゃあ実際に、生地を買うときは何をチェックすればいいのでしょうか。
この記事のチェックポイントは、下記サイト↓の情報も参考にまとめています。気になる方は実際にチェックしてみてください。
>>> クラフトハートトーカイ公式コラム:商用利用可能生地の見分け方
ポイント① 商品説明を必ず読む
まず基本中の基本ですが、商品ページの説明文は必ず読みましょう!
「商用利用可」や「個人利用のみ」といった注意書きが書かれていることが多いです。
特にネット通販の場合、商品タイトルだけではわからないことが多いので、スクロールして【商品詳細】や【利用規約】の欄までしっかりチェックしてみましょう。
ポイント② 「商用利用可」「個人利用のみ」などの表記を探す
商品説明の中に、次のようなキーワードがないか探してみましょう。
- 商用利用可(販売OK)
- 個人利用のみ(販売NG)
もし「個人利用のみ」と書かれていたら、その生地は販売用には使えません。また、「商用利用可」とあっても、使用条件が細かく決められている場合もあるので、その部分まで目を通しておきましょう。
ポイント③ キャラクター生地、ブランド生地は特に注意
ミッキーやスヌーピーなど、有名なキャラクターがプリントされた生地は、基本的に販売目的での使用は禁止と考えておきましょう。
また、ブランドロゴや特定のデザイナーの柄も、許可なく販売に使うと著作権や商標権の侵害になる可能性があるので要注意です。
ポイント④ 「オリジナルデザイン生地」は一般的に商用利用可能なことが多い
逆に、ショップ独自のデザイナーさんが作ったオリジナル生地の場合は、商用利用OKになっているケースが多い傾向があるように思います。
特に、ハンドメイド作家さん向けに展開しているショップでは、「安心して作品販売に使ってくださいね!」というスタンスを打ち出していることもあります。(記事後半で、そのようなショップを紹介しています)
ポイント⑤ あいまいな場合は問い合わせる勇気も大切
「商用利用について何も書いていない…」「表記があいまい…」そんなときは、ショップに直接問い合わせてみましょう。問い合わせるときは、
「この生地を使ったハンドメイド作品を販売しても問題ないでしょうか?」
とストレートに聞いてみましょう。
あとでトラブルになるより、事前に確認して安心して販売できるほうが絶対にいいですよ。
ポイント⑥【注意】生地によってルールが違う場合も
中には、「◯◯の生地を使った作品と明記すれば販売OK」というパターンも存在します。
たとえば、
- 「このブランド名を表記すればOK」
- 「販売数量に上限がある」
など、細かい条件付きで販売が許可されているケースです。
このように、生地ごとにルールはバラバラなので、「全部同じだろう」と思い込まず、一つ一つ丁寧に確認してみましょう。
私の個人的な意見
私自身、いろいろな生地やハンドメイド素材を見てきましたが、販売ということを考えるなら「確実に商用利用OKと確認できた生地だけを使う」ことだと思います。
どうしてもこの生地を使いたい、でも使っていいかわからない、と迷ったときは「まあいいか」と思わずに、万が一のトラブルを避けるためにもちょっと手間でも問い合わせすることをおすすめします。
商用利用可能な布を買える通販ショップ
商用利用OKの生地が買える通販ショップをご紹介します。
ご紹介するお店は、基本的に商用利用に対応しています。ですが、詳しい利用規約や注意事項は各ショップの公式ページ、個別の商品ページで必ずご確認ください。
エムファブリック楽天市場店
- 【特徴】楽天市場内で気軽に購入できます
- 【ポイント】商用利用可能な布を多数取り扱っています
- 【チェック】楽天ポイントが貯まるので、普段楽天を利用している方には特に便利。

cocca(コッカ)
- 【特徴】代官山に実店舗あり、オンラインストアも充実
- 【ポイント】オリジナルデザイン生地が多数
- 【商用利用ガイド】公式サイトに利用ポリシーが明記されているので要チェック
nunocoto fabric
- 【特徴】かわいい&ナチュラルテイストのデザイン中心
- 【ポイント】商用利用ガイドがしっかり用意されているので要チェック
大塚屋ネットショップ
- 【特徴】通販サイトに「すべての布地が商用利用可能」と明記されています
- 【注意点】実店舗販売の布は個別確認が必要です
- 【ポイント】幅広いジャンルの布がそろっています
Amazonや楽天市場で購入できるショップまとめ
今回ご紹介したショップ以外にも、Amazonや楽天市場内でも商用利用OKと明記された布地を購入することができます。
- 「今回だけバザーやフリマに出品したい」
- 「手軽にネットでまとめて購入したい」
- 布地専門のショップに会員登録しても、1回しか購入しないかも。
という方は、普段使っているAmazonや楽天市場から探すこともできます。
また、楽天市場には、上記で紹介した「エムファブリック楽天市場店」以外にも、商用利用可能な生地を扱っているショップも多数あります。いくつか紹介しておきます。
いずれのショップも、購入する生地個々の商品詳細欄をチェックして、商用利用可能な生地かどうかご確認くださいね。(ショップ内のすべての生地が商用利用可能ではない場合もあります)
▶︎ 手作り工房MYmama(エムワイママ) → 購入したい生地の「商品詳細欄」に「商用利用可」あるいは「商用利用不可」の記載があってわかりやすいです。
▶︎ コト*コトン
まとめ
ハンドメイド作品を販売するなら、商用利用OKの生地選びはとても大切です。
どんなに素敵な作品でも、使った生地が商用利用NGだった場合、トラブルになったり、信用を失ってしまいます。
この記事では、商用利用できる生地の見分け方や注意点、通販ショップをご紹介してきました。
ポイントは、「商品説明をしっかり読む」「キャラクターやブランド柄には注意する」、そして、わからないときは遠慮せず問い合わせること。ひと手間かかるかもしれませんが、その分、安心して作品作りに集中できます。
また、今回ご紹介したショップ以外にも、Amazonや楽天市場には商用利用OKと明記された布地がたくさんあります。
普段のネットショッピング感覚で、ポイントを貯めながら手軽に材料を揃えたい方にもおすすめです。
生地選びに自信を持てるようになれば、ハンドメイド販売はもっと楽しくなります。参考になったら嬉しいです。
商用利用可能なレシピ本を探している方は、下記の記事もチェックしてみてください。